ウィッグの大切さ

だいぶ春らしくなり、

桜前線の北上が待ち遠しいですね。

 

さて、先日抗がん剤治療でウィッグをご購入いただいたお客様。

ウィッグの色選びに時間をかけられました。

明るめのカラーリングをされていた方ですので、

明るい色目のウィッグをご自分の髪型に近い形で

お作りすることになりました。

 

出来上がったウィッグはとてもお似合いでした。

そして、彼女の言った一言が、とても印象的でした。

「これで、頑張れる」

じつは、パサージュでお作り頂くのは2回目です。

再発で辛い治療中ですが、いつも笑顔のステキな方です。

以前のウィッグは短く、色も暗めでしたので、

今回はとても気に入られたご様子でした。

 

 

外見の変化が心に与える影響は、

とても大きいものです。

それは、男女、年齢の差がないそうです。

逆に、外見が整うことで、社会との関わり方に

積極的になり、治療へもよい影響がでるそうです。

 

私たちは、毎日会う人の顔や髪型をなんとなく見ていますが

失ってみると、その大切さが良くわかります。

化学治療後、ウィッグの果たす役割が大きい事に

改めて気づかされた思いでした。

 

ウィッグは自分の髪型のようにはいきませんが、

おしゃれを楽しむチャンスととらえ、

辛い治療中も乗り越えて頂きたいと願います。

 

脱毛による心の傷をすこしでも癒し

イキイキと過ごせる毎日のために

役立てることの喜びと、責任を感じる一言でした。